先延ばしのリスク

2017.11.16


先延ばしのリスク

本日は、お客さんの依頼を
先延ばしにするリスクについて
話をしたいと思います。
 

前職でこんな失敗を
したことがあります。
 

入社2年目のことでした。
先輩が退職をすることになり、
ある医療メーカーのお客さんを
引き継ぐことになりました。
 

実は、先輩からの引き継ぎって
非常に嫌なものなんですね。
 

お客さんには、先輩の
クオリティを求められますから。
 

こっちは2年目で
とてもそのクオリティを
維持できる自信がない・・・

その医療メーカーは、毎年
3000万ぐらいの受注額だった
ので、かなりのプレッシャーでした。
 

引き継いで間もなく、そのお客さんから、

「優秀な理系の学生を
 採用できるプランを考えて」

と引継ぎ業務とは別に
依頼を受けました。
 

当然
「はい!提案します」
と返事をしました。
 

が・・・内心、
 

理系の採用というだけで
難易度が上がるのに、

さらに優秀な理系となると
どのようなプランがいいのか
全く見当もつきませんでした。
 

当時は、相談できる先輩が
いませんでした。
 

自分一人で考えれば考えるほど、
いいプランは思いつかず、

1週間が過ぎ・・・
2週間が過ぎ・・・
 

結局、提案できたのは、
1ヶ月後でした。
 

その間、完璧なものができて
から連絡をしよう。

と思い先方には、一切
連絡をしていませんでした。
 

結果、その提案は
採用されませんでした。
 

しかも最悪なことに、引き継いだ
業務も併せて失注してしまい、
3000万が一瞬で消えました。
 

振り返ると、一番の原因は、
 

依頼を受けてから、完璧な提案
を考えすぎた為、何日間も先方に
連絡をしなかったことです。
 

この失敗の後に、会社の役員から

「お客さんからボールを
投げられたらすぐに返すこと」

と言われました。
 

50%でもいいので、素早く提案
をして、相手の反応を見て修正する。
 

という方が結果的に、相手の満足度
も受注確度も上がります。
 

相手も一緒に作ったという感覚を
持ってもらえますので。
 

逆に、提案が遅くなればなるほど、
相手の期待値が上がり過ぎるか、
忘れられるか、競合が先に受注するかです。
 

私の経験上ですが、提案や質問への回答
を先延ばしにして、良いことはありません。
 

よく提案や質問の回答を先延ばしに
する理由として、

「100%の資料や回答を作成
 してから提案・回答する。」

があります。
 

ある程度内容は固まっているのに、
まとめや細部の確認等に時間を
費やしている場合は、もしかしたら
失注・相手をガッカリさせてしまうかも
しれません。
 

もちろん、ケースバイケースですが・・
 

この失注体験を契機に
前職時代の上司に言われた

「質問の回答は当日中」
「提案依頼は2週間以内」
 

もちろん上記中に回答・提案
できないような内容の場合は、
いつまでに回答しますとその場で
お伝えするのも徹底しました。
 

ご参考になれば幸いです。

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