怪しい客がやって来る(パート2

2020.05.01


怪しい客がやって来る(パート2

昨日は、補助金に関する
胡散臭い人について、
ご紹介を致しました。

本日は、もう一つ私が
社会人二年目の時に会った
強烈に胡散臭い方について
お話を致します。

当時は、採用と教育研修事業を
している会社の営業マンでした。

目標の営業数字もいかず
若干お荷物社員でした。

そんな時に、研修の問い合わせ
電話がありました。

「以前、御社が入居されてビルに
 我々も入っていた●●会社ですが、

 マナー研修と営業マン研修を
 全国で10~20回実施したいので、
 今日空いているならぜひ、提案に来て。」

とのこと。

今月も営業目標未達成確実
の時だったので、

電話主が神様のように
思いました。

喜び勇んで、研修パンフレットと
料金表を持って、先方に訪問する
ことに。

しかし、今思えば
訪問途中から、すでに
怪しい注意報は出てました(笑)

教えられた住所は、
新宿歌舞伎町から
ちょっと離れたところ。

先方が入っているビルは、
雀荘や飲み屋ばかりが入居。

それでも、おいしい案件がある!

と私は気にもしませんでした。

そして、先方の事務所に入った
瞬間驚きました。

エントランスに
当時、総理だった小泉さんの
自民党ポスターがドンっと
貼っていました。

これ、どこで手に入れるの?
と思うぐらいドデカでした。

そして、打ち合わせ室に
通されたのですが、
壁一面、小泉さんのポスター
だらけ。

しかも、パーテーションや机
などが、全てチープ。

さすがの私もちょっとだけ
??と気付き始めました。

担当者が出てきたのですが、
見た目は全然普通。

ちょっと安心。

「貴社のHPなかったので、
 大変失礼ですが、何を
 されている会社ですか?」

と質問をすると、

「うちは先物取引の営業マン
 派遣をやっているんですよ。

 それでね。実は、今回の研修、
 助成金をかますから、
 20回ぐらいをやったこと
 にしてくれる?お金は
 ちょっと払うから」

??

と当時の私には理解できない
ことを言われました。

「まー、いいから、
 こちらが提示する見積と
 請求書。そして研修プログラム
 作ってきて」

と依頼されました。

私は、受注できるから、
ま、いっか。と思い、

「では、●日に再度お伺いします!」

と笑顔でその事務所を去りました。

んー、バカですね。

しかし、会社に戻る途中に、冷静
に考えると、さすがに怪しいな。
と思うようになりました。

そこで、会社に戻り社長に
状況を説明すると、

「それたぶん詐欺やわ」

とのこと。

「知り合いの先物取引会社
 人事部長に聞いてみるわ」

と言って、電話をしました。

そして、電話が終わって、
社長に呼び出されました。

「國守君、やっぱりそれ、
 詐欺やわ。断って」

とのこと・・・

私の淡い期待が、
ガタガタと崩れていきました。

振り返ってみると、

・事務所が怪しい雑居ビル

・必要以上に貼られた自民党
 小泉首相のポスター

・すぐにでも夜逃げできそうな
 オフィス備品・・

ツッコミどころ満載なんですが、
当時は若かったことと、
営業数字に追っかけられて
冷静な判断ができませんでした。

これをご覧のあなたは、
こんなものに引っかかるか!
と思われるかもしれません。

このような極端なケースでなくても
かなり巧妙な手口はいくらでもあります。

また、相手も当初は詐欺をしない
つもりでも状況が悪くなって、途中で
不正に染めるということはあります。

ぜひ、怪しいな?

と思ったら、先方の事務所に
行ってみてください。

従業員がいない
備品がない

など、どこか不自然なことが
ないか見てみると良いかと存じます。
 

ちなみに、先程の件ですが、
すぐに先方に電話したら、

なぜか、こちらが怒鳴られて
ガチャ切りされました・・・。
 

ご参考になれば幸いです。

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